日本、インド、中国などの高文脈文化圏では、メッセージは暗黙のうちに送られることが多いです。

例えば、ゲストが食べ物や飲み物の提供に対して「いいえ、結構です」と言った場合、日本のホストは、状況や話し方を読んで、それが本当の「いいえ」であるかどうかを確認するために、ゲストにもう2度尋ねることがあります。

一方、低文脈文化圏の人々にとって「いいえ」は文字通り「いいえ」を意味します。

コミュニケーション上手とは、言いたいことを言い、言いたいことを言う人のことであり、話し手の意図を読み取るのが上手な人のことではないのでしょう。

異文化コミュニケーションを専門とするエリン・メイヤー教授の研究によると、アメリカは世界で最もコンテクストが低い文化で、カナダ、オーストラリア、オランダ、ドイツ、イギリスと続きます。

implicitly(副)暗黙のうちに,それとなく
guest(名)客,来客,賓(ひん)客,ゲスト
offer(動)提供する,申し出る,差し出す
literally(副)文字[字義]どおりに
communicator(名)コミュニケーター; 通信機
according(副)準じて;従った;準じた
according to(副) …に従って, …により, …しだいで
specialize(動)〈研究などを〉専門化する
intercultural(形)(異)文化間の
followed by(~の)後に;(~に)続いて

日本人のような高文脈文化圏の人々は、常に間接的で、暗黙の了解で話していると思うかもしれません。

しかし、意外かもしれませんが、「行間を話す」文化の人の中には、あなたが間違ったことをしたときに、明示的でストレートな話し方をする人がいるかもしれません。

同時に、ある低文脈文化の人々は、他者について否定的なことを言わなければならないときに、あまり明示的にならなくなることがあります。

例えば、アメリカ人に比べてフランス人は、高文脈で言葉にならないコミュニケーションスタイルのため、一般的に間接的と言われています。

それでも、ストレートに「ノー」を突きつけることが多いです。

アメリカ人は、世界のほとんどの国から直接的な印象を持たれていますが、否定的なフィードバックをするときは、ヨーロッパの文化圏の人たちと比べると、あまり直接的ではありません。

ですから、アメリカ人はフランス人が 「あなたの計画はうまくいかないと思う」というような否定的なフィードバックをすることを失礼だと思うかもしれません。

実は、フランス人はこのように自分の意見をストレートに伝えることを大切にしているのです。

indirect(形)〈表現など〉間接の,遠回しの,率直でない
explicit(形)〈陳述など〉明白な,はっきりした,明示的な
negative(形)否定の,否認の,打ち消しの; 否定的な
generally(副)一般に,広く,あまねく; 多くの人に
unspoken(形)口に出さない,無言の,暗黙の
even soたとえそうでも
stereotype(名)(新鮮さ・独創性を欠いた)定型,典型; 決まり文句; 月並みな[定型化した]考え方(など)
direct(形)直接の
feedback(名)(情報・質問を受ける側からの)反応,意見
consider(動)(ある決定・理解のために)よく考える
rude(形)〈人・行為が〉不作法な,失礼な,無礼な
value(名)価値