ゴリじじのぼやき

パリオリンピックの柔道で、男子60キロ級の永山竜樹選手の試合において、判定に関する問題が大きく注目されました。

問題となったのは以下の点です。

「待て」の指示後の継続攻撃
永山選手が相手選手から絞め技をかけられ、「待て」の指示が出たにもかかわらず、相手選手が絞めを継続したこと。

失神判定の誤り
審判は永山選手が畳に倒れたことを失神と判断し、一本を宣告しましたが、実際には失神していなかった可能性が指摘されています。

判定の遅延
判定に時間がかかり、その間に永山選手が精神的に追い込まれた可能性も指摘されています。

「待て」が出た時点で試合は終了しておらず、タイム状態です。その後に相手選手が締め技を続けたのだとしたら、これは相手選手の反則行為です。しかし、相手選手も「待て」が聞こえなかったのかもしれません。その場合、審判が身体を張ってでも止めるべきだったと思いますが、審判も気づかなかったのかもしれません。いずれにせよ、タイムをかけた状態で試合は中断しているわけですから、一本が宣告されるとは・・・

私は柔道のルールはよくわかりませんが、野球で例えるなら、一点差で迎えた9回裏、ツーアウト満塁、カウントがスリーボールツーストライクだとしましょう。主審が「タイム」と手を広げて、打者は気づいてバッターボックスを外しました。投手は気づかずに投げた球がストライクだったとしたら、それで試合終了と言っているようなものだと思います。野球なら間違いなくノーカウントでやり直しです。

永山竜樹選手のやりきれない気持ちは想像に難くありません。


実は、この同じ日だったかもしれませんが、千葉県高校野球地区予選決勝戦で、木更津総合と市立船橋の試合においても審判の判定に問題が起こりました。

問題となったのは、タイブレーク中の守備妨害の判定です。緊迫したタイブレーク一死二・三塁の場面で、捕手から三塁に投げたボールが三塁ランナーに当たり、ボールが転々としました。三塁ランナーがホームに帰り得点されたかに見えましたが、その走者に守備妨害の判定が下され、三塁ランナーがアウトとなりました。

長い抗議の末、判定は覆ることなく無得点で終わり、その裏に木更津総合高校のサヨナラ勝ちとなりました。その回にも「捕手からの二塁への牽制がアウトだったのでは?」という意見が一部で見られましたが、これはビデオ判定がないので二塁塁審のジャッジを信用するしかないと思います。

問題は「三塁ランナーが故意に捕手からの送球に当たった」とする守備妨害の判定です。この緊迫した場面で故意に当たったのだとしたら、それはそれですごいと思いますが、YouTubeで見た限りでは、決してアウトになりそうなタイミングでもなく、走塁におかしなところは何一つなかったように見えました。

市立船橋高校にとっては無念でしょうが、木更津総合高校は何も悪くありません。木更津総合高校は胸を張って甲子園で頑張ってほしいです。