アメリカの大統領選挙はわかりにくい💦

アメリカ大統領選挙の仕組み

アメリカの大統領選挙では、国民の投票で一番票を集めた人がそのまま大統領になるわけではない。アメリカは、「選挙人票」と呼ばれる仕組みを使って大統領を選ぶ。選挙人票とは、各州に割り当てられた「ポイント」のようなもので、アメリカ全体で538票があり、270票以上を獲得した候補者が大統領になる

アメリカには50州があり、各州にそれぞれ決まった数の選挙人票が割り当てられています。選挙人票の数はその州の人口に基づいて決まっており、人口が多い州ほど選挙人票も多くなります。例えば:

  • カリフォルニア州には55票
  • テキサス州には38票
  • ニューヨーク州には29票
  • フロリダ州には29票
  • 人口の少ない州でも最低3票はあります。

共和党と民主党の候補者

大統領選挙には、通常共和党と民主党の2つの政党が候補者を出す。それぞれの州では、有権者(投票する権利がある人々)が共和党か民主党の候補者に投票をする。アメリカ全体での一般投票の合計票数が多いからといって勝利するわけではなく、州ごとに多くの選挙人票を獲得することが重要である。

勝者総取りのルール

ほとんどの州では、「勝者総取り」というルールが使われている。このルールでは、その州で多くの一般投票を得た候補者が、その州の選挙人票を全て獲得する。たとえば、フロリダ州で民主党の候補者が100,000票、共和党の候補者が80,000票を集めた場合、民主党がフロリダ州の全ての選挙人票を獲得する。このように、各州ごとに多くの票を集めた候補者が、その州の選挙人票を取っていく。

ただし、メイン州とネブラスカ州だけは例外で、「比例配分制」というルールがあり、全ての選挙人票を1人が取るのではなく、投票結果に応じて分けられることもある。

選挙人票の影響

選挙人票が多い州(たとえばカリフォルニア州やテキサス州)で勝利すると、たくさんの選挙人票を獲得できるため、有利になる。また、州ごとの選挙結果で270票以上の選挙人票を獲得した候補者が大統領に選ばれる。このため、一般投票の総得票数が多くても、選挙人票が足りなければ負けることがある

まとめ

アメリカの大統領選挙は、各州の選挙人票をいかに多く集めるかがポイントである。州ごとに「勝者総取り」のルールがあるため、州で勝利した候補者がその州の選挙人票を全て取る。全国での一般投票の票数が多いだけでは勝利できない仕組みが、アメリカの大統領選挙の特徴である。