ゴリじじのぼやき

「塾や予備校というのは、病院の医師と同じで、生徒(患者)に対して『遠慮をしてはいけない。悪いところを見つけて親身に指導(治療)するのが良い講師(医師)だ!』と言われたことがあります。

確かに一理あるかもしれません。しかし、私は2年前の経験から、医師を信じることができなくなっています。

その当時、右眼が見づらくなり、近所の眼科を受診しました。医師は「これは大変だ!網膜剥離です。しかも、すべての網膜がはがれかけている。緊急手術が必要です!」と話し、大学病院を紹介されました。網膜剥離という言葉は、ボクサーなどが殴られたときに失明する恐れがある病気として聞いたことがあり、不安に駆られた私は翌日、大学病院で診察を受けました。そこで同じように「網膜剥離です。手術が必要です。ただし、見えるようになるかは分かりません」と告げられ、ショックを受けた私はそのまま手術と入院の手続きをしました。

初めての手術で緊張していた私は、元々高めだった血圧が200近くまで上がり、手術がなかなか開始できませんでした。なんとか薬で血圧を下げて手術に臨みましたが、手術後、「実は網膜剥離ではなかったようです」と言われました。私自身、顔を殴られたことがないので、そうかもしれないと思いましたが、原因は眼からの出血だったようです。しかし、詳しい説明はされませんでした。退院後、最初に診てもらった病院にこのことを伝えたところ、「よかったですね」で終わってしまいました。

後に、医師をしている知人にこの話をしたところ、こういったことはよくあると聞かされました。

確かに、塾で生徒に教えているときに、計算間違いをしてしまうこともあります。

予備校も少子化の影響で、やたらに生徒に講習を勧める傾向があります。そして、保護者の立場になると、予備校に勧められるままに講座を受講してしまう生徒も少なくありません。2年前の出来事を通して、さまざまなことを考えさせられました。

(つづく)