ゴリじじのぼやき

大学の総合選抜入試や推薦入試の時期が近づいてきました。これらの入試でよく見られる小論文や面接試験の主な目的は、生徒の「論理的思考力」を評価することだと言われています。

一般入試は知識量をテストする傾向がありますが、今やインターネットが普及している時代です。調べ方さえわかっていれば、暗記していなくても社会で十分に通用することが多いでしょう。それよりも大切なのは、論理的に考える力です。そう聞くと、推薦入試は簡単だと思うかもしれませんが、決してそうではありません。大学も企業も優秀な人材を求めているため、表面的な対策だけでは対応できません。普段から論理的思考力を鍛える練習をしておくことが重要です。

そのための課題を提供させていただきます。

2024年パリオリンピックに関連する次の議題について、あなたの意見を500字以内で述べてください。

    ① 柔道60kg級における永山竜樹選手への判定の妥当性について

    ② バスケットボールのフランス戦での河村勇樹選手に対するファウル判定について

    ③ 卓球日本代表選手が得点時に雄叫びを上げることについて

    私の個人的な意見は

    ① 確かに審判の判定は絶対的なものであるとはいえ、「待て」がかかった時点で試合はまだ終了しておらず、タイム状態にあったと思われます。その後に相手選手が締め技を続けたのであれば、それは反則行為に該当する可能性があります。しかし、相手選手も「待て」の声が聞こえなかったのかもしれません。そのような状況であれば、審判が身体を張ってでも止めるべきだったと考えますが、審判自身もその瞬間に気づかなかった可能性も考えられます。いずれにせよ、タイムがかかった状態で試合は一時的に中断していたことになりますから、その後に永山選手が失神したとしても、それを理由に敗北とするのは少々疑問が残るところです。

    ② 状況を考えれば、河村選手がファウルを犯していたとは考えにくいと思います。試合終了まで残り26秒で、日本が4点リードしている状況でした。このような場面で、あえてファウルをするリスクを取る必要はないはずです。ビデオ映像を確認すると、審判の位置からは河村選手がファウルをしている様子は見えなかったと考えられます。なぜビデオ判定を行わず、審判の主観的な判断に依存したのか、非常に疑問が残ります。公平な試合運営のためにも、このような重要な場面ではビデオ判定が適用されるべきだったのではないでしょうか。

    ③ 卓球日本代表選手が得点時に雄叫びを上げることについては、自分を鼓舞し、集中力を高めるための行為として理解できる部分もあります。しかし、問題となるのは相手選手のミスによって得点が入った際に、同様に雄叫びを上げることです。これは単に自分を奮い立たせる行為を超えて、相手に対する敬意を欠く行為と捉えられかねません。特に国際大会では、スポーツマンシップが重視され、相手選手に対する礼儀や尊重が求められます。実際、中国の選手は日本選手に比べて雄叫びの頻度や強度を控えめにしており、その行為が一層慎重に行われていることが伺えます。このような状況を踏まえ、日本の選手たちも相手への配慮を意識しつつ、パフォーマンスを発揮することが求められるのではないでしょうか。

    皆さんの考えを教えてください。