ポストシーズンについて

ポストシーズンの仕組みを知らない人も多いかと思いますので、簡単に説明します。

ナショナルリーグ(ナ・リーグ)とアメリカンリーグ(ア・リーグ)はそれぞれ東地区、中地区、西地区に分かれており、各地区には5チームが所属しています。シーズン中、各チームは優勝を目指して戦いますが、ポストシーズンに進出できるのは各リーグ6チームです。進出するのは、各地区の優勝チーム3チームと、優勝を逃しても勝率が高い3チーム(ワイルドカード)です。

たとえば、優勝チームの勝率順にA、B、Cとし、ワイルドカードの勝率順にD、E、Fとします。

  • ワイルドカードシリーズ(10月2日~4日)
    対戦カード: C vs F、D vs E
    先に2勝したチームが次のステージに進みます。
  • ディビジョンシリーズ(10月6日~13日)
    対戦カード: A vs (CまたはF)、B vs (DまたはE)
    先に3勝したチームがリーグチャンピオンシップシリーズに進出します。
  • リーグチャンピオンシップシリーズ(10月14日~23日)
    ディビジョンシリーズの勝者同士が対戦し、先に4勝したチームがリーグチャンピオンとなります。
  • ワールドシリーズ(10月26日~11月3日)
    ナ・リーグとア・リーグのチャンピオン同士が対戦し、先に4勝したチームが優勝します。

ドジャースはナ・リーグ西地区のチームであり、パドレスも同じ西地区に属しています。昨日、ドジャースがポストシーズン進出を決めましたが、西地区の優勝はまだ決まっていません。優勝できるかどうかは大きな意味を持ち、もし優勝を逃すとワイルドカードからのスタートとなり、日程的にも厳しくなります。したがって、ドジャースは何としてでも地区優勝を目指さなければなりません。

ドジャースはパドレスとの直接対決が3試合残っており、ロッキーズとの試合も控えています。もしここで全敗して、ロッキーズ戦でも1敗してしまい、パドレスが残り試合全勝すれば、勝利数が並び、対戦成績によりドジャースが2位になってしまうのです。特に現在、ドジャースの投手陣が不安な状況なので何が何でも優勝しなければなりません。

さらに、個人的には、AとBの順位ではBの方が良いと考えているため、フィリーズにはぜひ勝ってほしいと思います。ブリュワーズは中地区1位が確定していますが、おそらくCになるでしょう。ただ、念には念を押して残りのブリュワーズの試合は注目して祈りましょう「あまり勝ち過ぎないように!」


【 】内は現時点での勝利数です(144試合終了時点)。残り試合は8試合となります。

ナ・リーグの各地区1位チームは以下の通りです。

  • 東地区 ①フィリーズ【92勝】
  • 中地区 ②ブリュワーズ【88勝】
  • 西地区 ③ドジャース【92勝】

ワイルドカード枠の順位は以下の通りです。

  • ④パドレス【88勝】
  • ⑤ダイヤモンドバックス【86勝】
  • ⑥ニューヨークメッツ【85勝】
  • ⑦アトランタブレーブス【83勝】

引き分けはなく、勝利数がそのままポストシーズン進出に関わるので、シンプルに勝利数で順位を確認することができます。