地球温暖化対策を考えよう②

地球温暖化を防ぐために、どのような取り組みが効果的だと思いますか?

総合型選抜などの推薦入試では、論理的思考力を試される問題が多く見られます。これらの問いに「正解」はないものの、重要なのは思考のプロセスや理由付けです。皆さんもぜひ、普段から物事に対して問題意識を持ち、考える習慣を身につけましょう。

  • 省エネを徹底する: 照明器具のLED化、こまめな電源オフ、冷暖房の設定温度の見直しなど、日常的な省エネ行動が積み重なることで大きな効果を生み出す。
  • 公共交通機関の利用を促進する: 車の利用を控えて、電車やバスなどの公共交通機関、自転車、徒歩を利用することで、温室効果ガスの排出量を削減できる。
  • 節水に努める: 水道水の製造にはエネルギーが必要であり、節水は間接的にCO2排出量を減らすことにつながる。
  • ごみを減らし、リサイクルを心がける: ごみの焼却はCO2を排出するため、ごみを出さない生活やリサイクルの徹底が重要である。
  • 環境に配慮した製品を選ぶ: 購入する製品を選ぶ際に、環境への負荷が少ない製品を選ぶことで、間接的に地球温暖化防止に貢献できる。

国家レベルでの取り組み

  • 再生可能エネルギーの導入を加速する: 太陽光発電、風力発電など、再生可能エネルギーの導入を拡大することで、化石燃料への依存度を下げることができる。
  • 省エネ型の建物やインフラの整備を進める: 建物の断熱性能を高めたり、省エネ型の家電製品の普及を促進したりすることで、エネルギー消費量を削減できる。
  • 森林保全と植林活動の推進: 森林はCO2を吸収する働きがあるため、森林の保全と新たな植林活動が重要である。
  • 環境規制の強化: 企業に対して、温室効果ガスの排出量削減目標を設定し、規制を強化することで、排出量を減らすことができる。
  • 国際的な協力体制の構築: 地球温暖化は国境を越えた問題であるため、国際的な枠組みの中で協力し、共通の目標に向かって取り組むことが必要である。

国際的な取り組み

  • パリ協定の目標達成に向けた取り組みを加速する: パリ協定は、世界の平均気温上昇を2℃より十分に低く保ち、1.5℃に抑える努力をすることを目標としている。この目標達成に向けた具体的な行動計画の実施が求められる。
  • 途上国への技術支援と資金援助: 途上国の経済発展と環境保全を両立させるため、先進国から途上国への技術移転や資金援助が不可欠である。
  • 研究開発の促進: より効果的な温室効果ガス削減技術や再生可能エネルギー技術の開発を促進するために、研究開発への投資を増やす必要がある。

その他

食生活の改善: 肉食中心の食生活から、植物性の食品中心の食生活へと転換することで、畜産業によるメタンガス排出量を削減できる。
自然災害への備え: 地球温暖化は、異常気象を引き起こす要因の一つである。そのため、自然災害への備えを強化することも重要である