推薦入試を考えている高校2年生へのアドバイス
総合型選抜や推薦入試を受けようと思っている現高校2年生の皆さん、今のうちから少しずつ志望理由を考え始めてみてはいかがでしょうか。下に「ですます調」で書いた例を載せますが、「である調」でも構いません。書き方は人それぞれですが、私の場合は以下の順序で構成します。
- 将来の夢や目標
- その夢を持つようになったきっかけ
- 大学で学びたい内容
- 志望大学を選んだ理由(全体の約半分を目安に)
指定文字数によっては「志望大学を選んだ理由」を長く書けない場合もあるでしょう。しかし、今の段階ではできるだけ多くの内容を考えておき、後から削る方が調整しやすいと思います。以下は、経済学部志望の理由を私なりにまとめた例です。大学名は未定なので簡略化していますが、参考になれば幸いです。
私は将来、サッカーをはじめとするスポーツを手段に、世界各国に平和をもたらす活動に貢献したいと考えています。その実現のため、サッカーが盛んなヨーロッパ諸国を中心に、経済構造やスポーツを活用した地域振興策について深く学びたいと思い、貴学経済学部を志望いたしました。
この志望が芽生えたきっかけは、高校時代にサッカー部で活動できなかった後悔と、世界各地で紛争が絶えない現実に触れた経験です。ニュースや書籍を通じて、戦争が地域社会に与える壊滅的な影響を知る一方で、スポーツが国や民族の壁を越えて人々をつなぐ力を持つことに気づかされました。特にサッカーは、競技人口が他のスポーツと比べて圧倒的に多く、世界中のほぼすべての国でプレーされている点で、平和構築において他に類を見ない可能性を秘めていると感じています。
例えば、国際サッカー連盟(FIFA)の加盟国数はオリンピック委員会(IOC)加盟国数を上回り、サッカーは地理的・文化的な壁を越えて世界共通のスポーツとして楽しまれています。また、国際大会では、国や民族間の対立を乗り越え、多くの人々が共通のルールの下でフェアプレーを競い合う姿が見られます。このような交流は、紛争当事国間の信頼醸成や地域の安定に寄与する可能性を持っています。
さらに、サッカーは単なる娯楽の域を超え、経済や社会に大きな影響を与えています。サッカーイベントは地域経済の活性化に繋がり、観光業やサービス業を支える重要な要素となっています。加えて、選手やクラブの国際的な移籍は、経済的な相互依存を生み出し、各国のつながりを強める役割を果たしています。このようなサッカーの持つ幅広い影響を平和構築に活かすためには、経済学の専門的な知識が不可欠であると考えました。
貴学経済学部では、基礎から応用まで幅広い経済学を学べる点に加え、国際経済や地域振興に関する科目が充実しており、私の目指す学びに最適な環境だと感じています。また、ゼミ活動や実践的なプロジェクトを通じて、理論と実践を融合させた学びが得られる点も魅力的です。
大学卒業後は、経済学の知識を活用し、スポーツを通じて平和構築や地域社会の発展に貢献する活動を行いたいと考えています。具体的には、サッカーイベントを通じて国や地域を結びつけるプロジェクトを企画・運営し、戦争や紛争の影響を受けた地域の復興支援に取り組みたいと考えています。そのためにも、貴学での学びを通じて専門性を高め、将来の目標実現への確固たる基盤を築きたいと思います。
以上の理由から、貴学経済学部への入学を強く志望いたします。
どうでしょう?面白い志望理由じゃないですか?