「見る」に関する4つの単語の使い方は以下の通りである。
- look
意識的に視線を向ける動作を指す。特定の目的を持って「~を見る」際に使われる。
例: Look at the sky.(空を見て) - see
無意識に視界に入ることを指す。意図的に見る場合ではないことが多い。
例: I can see a cat outside.(外に猫が見える) - watch
動きや変化のあるものをじっと見ることを意味する。映画やスポーツを「観る」際によく使われる。
例: I watch TV every evening.(毎晩テレビを観る) - view
特定の対象や景色を眺めることを指し、よりフォーマルな表現である。
例: We viewed the sunset from the hill.(丘から夕日を眺めた)
本日は、「look」という単語について詳しくみてみよう。
“look” は古英語の lōcian(注視する)に由来していると言われており lookを含む熟語が多い。
1. look at(~を見る)
“at” は対象に向かう動作を示す前置詞である。この2語を組み合わせることで、「~に視線を向ける」という意味になる。
- 例: Look at that beautiful painting on the wall.
(壁に掛かっている美しい絵を見て)
2. look up(調べる、見上げる)
“up” は「上」を意味し、視線を上げる動作を示す。これが転じて、情報を探すという意味にもなった。
- 例 1: I need to look up the meaning of this word.
(この単語の意味を調べなければならない) - 例 2: Look up at the sky! The stars are so bright tonight.
(空を見上げて!今夜は星がとても輝いている)
3. look after(世話をする)
“after” は「~の後に続く」という意味があり、誰かを見守り続けることから「世話をする」という意味に発展。
- 例: She looks after her younger sister while their parents are at work.
(彼女は両親が仕事に行っている間、妹の世話をしている)
4. look for(探す)
“for” は「~のために」という意味が元となっており、何かを見つけるために視線を動かす行為を表す。
- 例: I’m looking for my phone. Have you seen it?
(携帯を探しているんだけど、見たことある?)
5. look forward to(~を楽しみにする)
“forward” は「前に」という意味。この表現は、未来に視線を向ける、すなわち未来の出来事に期待するという意味に発展。
- 例: I look forward to seeing you at the party next week.
(来週のパーティーで会えるのを楽しみにしている)
6. look up to(尊敬する)
「look up to」は誰かを尊敬する、敬意を払うという意味で使われる。物理的に「上を見上げる」という意味から派生し、誰かを「高く評価する」「尊敬する」ことを表すようになった。
- 例: I have always looked up to my grandfather for his wisdom.
(私は祖父の知恵をずっと尊敬している)
7. look down on(軽蔑する)
「look down on」は誰かを見下す、軽蔑するという意味で使われる。これは文字通り「下を見下ろす」という行為から派生し、他者を「低く評価する」「軽蔑する」という意味で使われるようになった。
- 例: It’s wrong to look down on others based on their appearance.
(見た目で他人を軽蔑するのは間違っている)

参考
以下の「look」は使い方は異なるが、外見や状態を表現する際に用いられる。
1. look + 形容詞
「look + 形容詞」は「~のように見える」という意味で、主に人の状態や感情を表す際に使われる。
- 例: He looks happy.(彼は幸せそうに見える。)
2. look like + 名詞
「look like + 名詞」は「~に似ている」という意味で、主に外見や特徴を比較する際に使われる。
- 例: She looks like her mother.(彼女は母親に似ている。)