英文の全訳
学生であれば、ほぼ確実にクラスメートと一緒にプロジェクトを行うことになるでしょう。たとえば、研究課題、プレゼンテーション、またはレポート作成などが挙げられます。多くの学生はグループ作業を嫌い、自分ひとりで作業をしたほうが良いものが作れると言います。また、他人の成績に依存することを望みません。しかし、グループの仕組みを理解し、グループ作業を最大限に活用するための戦略を知ることで、グループ活動が苦手な学生でも楽しみながらそのメリットを得ることが可能です。
まず、なぜグループプロジェクトを行うのかを考えてみましょう。グループでの作業には意味があることを理解することが大切です。なぜなら、それは将来のキャリアに備えるための練習になるからです。ビジネス、医療、教育のいずれの分野で働くとしても、他の人と協力してプロジェクトを遂行する必要があります。グループ作業を通じて、対人スキルやチームに対する忠誠心を養うことができます。これらのスキルは職場での成功に不可欠です。学業におけるグループワークを、将来の職業生活のための練習だと考え、スキル向上を目指してベストを尽くすことが大切です。
次に、グループプロジェクトの初めにできることを考えてみましょう。良いスタートを切ることは、後々問題に直面したときに役立ちます。まず、グループメンバーと親しくなり、プロジェクトについての最初の考えを共有し、次のステップを計画することをお勧めします。連絡先を交換し、どのようにコミュニケーションを取るかを決めましょう。メール、SNS、テキストメッセージのどれを使いますか? また、作業の進め方についても考え、各段階の締め切りを設定するべきです。それぞれのパートの担当者を明確にしておくことが重要です。たとえば、デザインのスキルがあるメンバーがいれば、その人が最終レポートのデザインを担当するのがよいでしょう。
最後に、チームメンバー間の問題を早い段階で解決する方法について考えましょう。グループ内の問題は、しばしば異なる性格によって引き起こされます。そのため、チームワークに関する心理学の知識を少し学ぶと役立つかもしれません。心理学者たちは、グループ内で人々が果たすいくつかの主要な役割を特定しています。なかには肯定的な役割もあります。「イニシエーター(発案者)」は新しいアイデアを提案し、「エナジャイザー(活性化役)」はグループに決断を促し、「ハーモナイザー(調整役)」はメンバー間の対立を調整します。
一方で、否定的な役割もあります。「アグレッサー(攻撃的な批判者)」は他人の仕事を批判し、「ドミネーター(支配者)」はグループを支配しようとします。こうした肯定的・否定的な役割を早めに特定し、それぞれのタイプとうまく協力するための計画を立てることが重要です。
設問 1: 並べ替え問題
【あ】someone else’s work.
(A. be / B. dependent / C. grades / D. on / E. their / F. to)
➡ “they don’t want to be dependent on their grades.”
→ F – A – B – D – E – C
【い】the workplace.
(A. are / B. fundamental / C. in / D. success / E. to / F. which)
➡ “which are fundamental to success in the workplace.”
→ F – A – B – E – D – C
【う】for each part of the project.
(A. about / B. very clear / C. is / D. responsible / E. to be / F. who)
➡ “who is responsible to be very clear about each part of the project.”
→ F – C – D – E – B – A
設問 2: 選択問題
(1) E. initiator (新しいアイデアを出す人)
(2) C. energizer (グループの決断を促す人)
(3) D. harmonizer (メンバー間の対立を調整する人)
(4) A. aggressor (他人の仕事を批判する人)
(5) B. dominator (グループを支配しようとする人)