衆議院議員総選挙では、「小選挙区制」と「比例代表制」の二つの方式で投票が行われるため、有権者はそれぞれ異なる方法で2票を投じます。また、「最高裁判所裁判官の国民審査」も同時に実施されるため、初めての方はこれらについて理解しておくと安心です。
- 小選挙区制:有権者は、自分の選挙区で立候補している候補者の中から1人を選び、その候補者の名前を記入して投票します。各小選挙区で最も多くの得票を獲得した候補者が当選となります。
- 比例代表制:比例代表は全国を複数のブロックに分けて行われ、各ブロックごとに議席が配分されます。この選挙では政党名を記入して投票し、各政党の得票数に応じて議席数が比例配分されます。その後、当選者は政党ごとの名簿から順に選ばれる仕組みです。
※「小選挙区比例代表並立制」により、この2票制度では地域代表の選出と、全体の政党支持の両方を反映しています。
- 最高裁判所裁判官の国民審査:この審査は、任命された最高裁判所裁判官が適任かどうかを国民が評価する制度です。選挙の投票用紙とは別に裁判官の氏名が記載された審査用紙が配布され、審査対象の裁判官について「×」をつけることで不信任を表すことができます。